【モバイルファーストインデックス:MFI】
モバイルファーストインデックス(Mobile First Indexing)とは、2016年10月にGoogleが発表したランキングの決定方法の一つで、評価の基本軸をパソコンページではなくモバイルページ(ここで言うモバイルはスマホを指します)を評価してランキングを決定する方法をいいます。
MFIの導入でどう変わるのか
MFIが導入される前、いわゆる現在のランキング(※)はクローラーが見て回り集めた情報を評価するのは全てパソコンページの情報を元に行われていました。これはスマホで検索した検索結果でも反映されています。
しかし、MFI導入後はその評価の対象がスマホ向けページになります。パソコンで検索した検索結果でも、スマホサイトの評価を元にした検索結果が表示される仕組みになります。
(※現在(2017/10/13)の段階でMFIは導入されておりません。その為現状でもパソコン評価優先のランキング方法を使って検索結果は表示されています。)
なぜモバイルなのか
MFI導入の背景として、モバイルユーザーの増加が一番の要因と言われています。
2015年にGoogleは下記のような発表をしています。
実際に、アメリカや日本を含む10カ国では、パソコンよりもスマホでのGoogle検索がより多く行われています。
参照(英語):https://adwords.googleblog.com/2015/05/building-for-next-moment.html
元々Googleは検索を利用するユーザーを第一に考えているため、この増加したユーザーがモバイルでの検索を使いやすいと思ってくれるか、そこに注目するようになりました。
それがこのモバイルファーストインデックス誕生の背景なのです。
どう対応したらいいのか
今のところは大多数のサイトでは特別な対策は不要と言われています。しかし、モバイル向けのサイトがない場合、もしくはモバイル向けサイトとパソコンサイトでコンテンツが大幅に違うサイトなどは少し注意が必要です。
万が一サイトがない場合でもパソコン向けサイトが評価されるのですが、やはり他にモバイル対応をしっかりしているサイトの方でコンテンツも良ければそちらが評価されてしまうという可能性も。
Googleは以前からモバイルユーザー向けの対策に力を入れているので、モバイルサイトを検討することを推奨します。
モバイルサイトは表示の領域などの懸念から、パソコンサイトでは載せているコンテンツを表示していなかったり、パソコンサイトとは違うコンテンツを展開しているサイトも有るかと思います。このようなサイトはこのMFIでは注意が必要です。
パソコンサイトのコンテンツ内容で受けていた評価が、今度からモバイルサイトのコンテンツの評価に切り替わるため、コンテンツの内容が違えば評価が改められるためです。
それがプラスへ動けば良いのですが、万が一コンテンツ不備などで評価が下がってしまえば順位も一緒に落ちてしまう可能性があります。
これを防ぐためにはパソコンと同様のコンテンツ配信を行う必要があります。もちろん、表示領域の問題はあるためGoogleも考慮した評価をしてくれるようです。
例えばアコーディオンでコンテンツを隠している場合。パソコンサイトでは評価が薄くなってしまいましたが、モバイルでは表示の工夫ということでキチンと評価対象に入ります。
今後の動き
2017/10/13の段階でMFIはまだ導入が進んでいません。一部、実験をしているのでは?という動きもありますが、Googleから明確な通知はないようです。今後も情報が入り次第更新を行います。