前回はお休みしたコラムですが、再開します!今回はこんなテーマでお送りします。
サイトを作る上でタグの設置はとても大変です。しかし、面倒がってしまうとこんなデメリットが…?
それでは、コラムスタートです☆
タイトルタグやmeta descriptionタグは重複してもいい?
タグの重複とは、サイト内にあるページのタイトルタグやmeta descriptionタグの内容が全く同じになってしまっているという事です。
自動でページが増産される検索などのポータルサイト等は気づかないうちにタグの重複しているページが増えているというケースも多くあります。
まずは、なぜタイトルタグの重複が良くないのかを解説してみます。
タイトルタグに関しての重複でNGな理由は2つあります。
①キーワードが少なくなって狙ったキーワードでの上位化が出来なくなる。
タイトルタグが重複することで、ページが沢山あるにも関わらず、キーワードが同一の為流し込まれるキーワードが制限され、SEO的に効果的ではなくなってしまいます。
例として、飲食店を紹介するサイトでカフェを紹介するページが20ページ有るとします。
本来は「オーガニック料理(キーワード)で人気の◯◯カフェ(店名)」など、アピールしたいキーワードと飲食店名を各ページのタイトルタグに記述されているのが望ましいです。
ここで、各ページのタイトルタグがすべて「人気のおすすめカフェ」となっていると、各ページに特化したキーワードがあるのにも関わらず内部ページの順位を上位化できるという可能性を下げてしまいます。
②タイトルタグが一緒だと検索エンジンにインデックスされない可能性がある。
タイトルタグの内容が同一だと、検索エンジンは「類似したページがいっぱいあるんだ」と思ってしまう事があります。
そうするとタイトルタグが重複したページが検索エンジンに認識されず、せっかく個性のある各お店のページがインデックスされないという状況が発生するかもしれません。
そんなのもったいないですよね。
タイトルタグが重複することでこのようなマイナスな効果が有るかもしれません。
勿論ドメインなどの強さなど状況によって変わりますが、決して良いと言えないでしょう。
次に、meta descriptionタグの重複がNGな理由を解説します。
まずmeta descriptionタグは検索結果画面でタイトルタグの下に表示される80~120文字前後で記述されたページの説明文です。(「スニペット」ともいいます。)
このタグは各キーワードで検索したユーザーに対する各ページのアピール文章を表示させる為のタグですが、このタグ自体には順位を上位へあげる効果があるという訳ではありません。
ですが、たとえ上位にあるページでも、見ようとしているページのアピール文章が無いとクリック率が下がるのも事実です。
実際にユーザーがページへアクセスすることでSEO的効果が発生するので、順位の上位を狙っているなら、meta descriptionタグにページのアピール文章を記述した方がいいでしょう。
上記によって、もしサイト内のページが50ページあるなら、50ページ分のタイトルと説明文が必要になります。
ここでもしタイトルタグとmeta descriptionタグの内容がサイト内に1種類しか無いと、タイトルタグの項目でも書いているように、同一ページと認識されてしまい検索エンジンからの評価を下げてしまう可能性があります。
この為、手間はかかってしまいますが、各ページに向けたタイトルと紹介文を記述すると良いでしょう。
もしも沢山ページが存在してmeta descriptionタグを変更するのが難しいという時は、あえてdescriptionタグを記載しないという方法もあります。
なぜ記載しないかと言うと、検索エンジンが各ページに適していると思われる内容を表示してくれるからです。
ただ、検索エンジンが読み取った箇所が検索したユーザーが求めていない内容になってしまう場合も少なからずあるので、アピールしたい文言があるならmeta descriptionタグにしっかり記述しておきましょう。
タグ重複を調べる
自分のサイトのタイトルタグ、descriptionタグが重複をしているか、1つずつチェックしていくのはとても大変です。特に何十、何百もページを持っている場合はどこが重複していてどれが重複していないのかなんて管理出来ませんよね。
そんな時に使いたいのが毎度おなじみのSearch Consoleです。
せっかくですので少しだけSearch Consoleのおさらいです。
Search ConsoleはGoogleが無料で提供をしているサイト管理用のツールです。自分のサイトが今どのような状態なのか、様々な面から調査をすることが出来るとっても便利なツールです。もう一度言いますね、無料のツールです!
詳しい登録方法などはこちらを参照してください。詳しい使用方法はどこかで一度まとめてみたいな~と思っています。(ほんのり)
Search Consoleには沢山の機能がついていますが、今回はその中でもタグ重複が調査できる「HTMLの改善」項目についてご紹介します。
HTMLの改善項目では、メタデータ(description)と、タイトルタグについての情報を閲覧できます。
◯メタデータ(description)
- 重複しているデータ
- 長いデータ(文字数超過)
- 短いデータ(文字数が短すぎる)
◯タイトルタグ
- 重複しているデータ
- 長いデータ(文字数超過)
- 短いデータ(文字数が短すぎる)
- 情報が不足している(どのようなものが分類されるか曖昧です…。)
以上の項目が確認できます。上記に該当するタグがあると、そのURLを見ることが出来ます。また
◯インデックス登録できないコンテンツ
という項目もありますが、こちらには画像や動画など、インデックスが出来ないようなコンテンツがある場合に表示されるようです。
では、どのようにして重複しているタグなどを見ていけばいいか、このサイトのSearch Consoleを使ってチェックしてみましょう!
まずSearch Consoleで管理したいサイトをクリックすると左側にメニュー項目があります。
「検索での見え方」→「HTMLの改善」をクリックします。(上記画像参照)
すると上記のように先ほどの項目がずらっと並ぶ画面に入れます。ここでページ数が表示されていたらそのページ分だけ重複があるということになります。該当ページがあると赤枠部分のようにリンクになるので、クリックしてみてください。
詳細画面には、重複しているdescriptionの内容と、それがどのページなのかを見ることが出来ます。表示されているタグの内容をクリックすると、実際に重複が起こっているページの一覧が表示されます。このURLは一覧としてダウンロードすることもできるので、修正をするときには参考にしたいですね。
HTMLの改善にはcanonicalでしっかり統一されているページ同士や、noindexが入っている場合は基本的には出てこないはずです。万が一出ているのであれば、設置前に情報が取得されているのでしょう。実際のサイトに対策がしてあるのであれば気にする必要はありません。
ページ数が多かったり、CMSによってはタグの設置は大変ですが、リスクと作業量を考えたうえで適切な対処が取れれば運営も楽になりますね。一度自分のサイトのタグはどうなっているか、見てみるのはいかがでしょうか?