GoogleオフィスアワーinGoogleDanceOsaka2018

運良く当選したGoogleDanceOsaka2018に参加させていただいたブログは前回投稿したのですが、その時に割愛をしてしまったGoogleオフィスアワー!
今回はここに重点をおいて書いてみようと思います。

「参加していたけど実はちょっと内容が難しくてよくわからなかったんだよね…」という方はもしかしていたのでは!?やはりGoogleさんも登壇している方も専門の方なので、それなりの言葉や言い方をされます。
そこで、このSEO女子では「もっっっと初心者向けに!」ということを意識してGoogleオフィスアワーinGoogleDanceOsaka2018を振り返ってみましょう!

質問内容と回答は、大筋だけは変えないように注意していますが、つじがわかりやすく変換をしています。もし「言っていたことの意図がずれているよ」という内容があれば優しく訂正の連絡をください…。

Googleオフィスアワーとは?

一応、Googleオフィスアワーってなに?という方に簡単に解説を。
普段はYou Tubeの動画で配信をされているのですが、事前にウェブマスターやユーザーから集めた質問に、Google社員が答えます!というQ&Aコーナーです。
それを今回は生でやってくれた、ということですね!もちろん時間制限もありますので、質問内容は厳選されますが、直球な質問にもちゃんと答えてくれます。

気になる方はYou Tubeで「ウェブマスターオフィスアワー」の検索を!いい感じのタグを見つけたので紹介しときます!

Google金谷さんいわく「質問者と質問内容は分けて見ている」とのことなので、「この人の質問だから答えは詳しくしよう」とかそういう贔屓はなしでやってくれます。

さて、それでは今回の本題を振り返りましょうっ

GoogleオフィスアワーinGoogleDanceOsaka2018

Q「外部のサイトに提供している記事などが自分のオリジナル記事より上位になってしまったのだが、どうしたらいいのか?」

A「おすすめはオリジナル記事(自分のサイト)に向けたURLを入れたcanonicalタグを設置すること」

たとえば、RSS配信などをしていてまとめサイトなどに取り上げてもらった!などなど。オリジナル記事は自分で書いているけど複数のメディアで配信される場合に、自分のサイトよりもその配信先のサイトが上がってしまうなんて悩みが。
難しい話ですが、これは配信先のサイトにcanonicalタグを入れてもらうのが良いのだとか。

しかし、それをすると配信先のサイトはGoogle上から消えてしまうことになります。(このページは重複ページだから評価はしなくていいよって言ってるようなもんなので)そのため契約時とかにしっかりとお話をしておかないと揉める原因になりかねないかも?

Q「新しいサイトを作りたいのですが、サブドメインとサブディレクトリ、どちらがいいですか?」

A「特にどちらが良い、ということはありません。サイトの方向性や管理のしやすさなどで考えてもらったらいいですよ」

実はこの話題、SEO女子のサイトでも取り上げたことがあります。メリットやデメリットも含めて詳しく書いたのでぜひそちらを参考にしてほしいです!

サブドメインとサブディレクトリ|SEO女子コラム

Googleとしてはどちらが有利、といったようなアルゴリズムも優劣もありません。ただひとつのサイトとして、ページとして見てくれます。ただし、やっぱりそこは目的別に分けたいところ。
SEOというよりは、ユーザーが混乱しないようにドメインは使い分けましょうね~という結論に至ります。

Q「公式のサイトに勝ちたいんです!」

A「Googleは、ユーザーが求めている情報順に表示をしているので、公式よりもよりユーザーが求める情報を提供できればアルゴリズム的には不可能ではない」

しーかーし、やっぱり「商品」や「商標」を検索するユーザーとしては公式の情報を何よりも求めていますよね。となると、公式サイトが上がってくるのは必然的です。
ここでGoogle金谷さんは、「検索結果で公式サイトよりも上に行くことで収益を、というようなビジネスではなくて、もっと複合ワードなどを使ってユーザーに寄り添っては?」というご意見をされていました。

まったくその通りです。そのサイトではどんな情報を求めているユーザー向けのサイトなのか、改めて考えてキーワードやサイトづくりをしたほうが良いようですね。

Q「SearchConsoleに来ているエラーって、無視しちゃうとどれくらい影響ありますか?」

A「結論から言うと無視はしないでほしい(笑)インデックスカバレッジ上でエラーとして出ているのは直したほうがいいものなのだから…」

もちろん、「影響が出る」と断言はしていません。しかし、Googleがエラーって言うくらいなのでそれなりにまずいところだよ、って感じでした。数が多すぎて対応しきれない!だったり、何を修正したら良いかわからない、という人向けに新しいSearchConsoleのインデックスカバレッジはエラーと除外といった項目が分かれています。

しかも、どういう修正をしたらいいのかも分かるようにGoogleは詳しくグループ分けしています。これを使わない手はありません。
優先順位はまず赤いエラー!ここだけでもしっかりと直しておくことをGoogleは強く推奨しています。

Q「7月にSSL化したら順位が下がってアクセスが減少してしまったんだけど、SSL化するといい影響を与えるんじゃないの?」

A「それは本当にSSL化のせいなのかな?また、SSL化はランキングに効果はあるしいい影響を与えるけど、それをしたら順位は上がるから絶対やっておこう!っていう感じのものではない」

7月といえばアップデート次々と起こっていた時期です。その辺も影響しているんじゃないのかな?ということでした。それに、SSL化はサイトのURLがガラッと変わってしまうような変更です。転送処理やらcanonicalやらと設定はいっぱい!そういうところ一つミスをするだけでアクセスも順位も変わってしまうものなのです。そのため「SSL化のせいだ!」と決めつけてしまうのは早いかもしれないですね。

SSL化はすることで確かに検索結果上で良い影響を与えますが、だからといって「SSL化が上位表示の鍵だ!」というほどの効果は生まないみたいです。あればなお良し、無いならまぁそれも良し、くらいなんでしょう。

Q「301リダイレクトをしている記事があるのだけど、転送元の記事はどのタイミングで消したら良いの?」

A「転送元の記事を消す、ということにこだわらなくても良いのかもしれないが…たとえば、元の記事にアクセスがなくなって転送を使うことがなくなったら、というのは一つの指標だね」

いつ消そうか、ということにこだわりすぎる必要はないのでしょう。しかし、301転送はやっぱりサーバーに負荷がかかりますし、じゃあ実際消すのはいつがいいの?という話になります。
そんな時はひとつ目安として、もともとの記事にアクセスがなくなって、301転送で誘導するユーザーが居なくなったらもう消し時、というのはありですね。

Q「地域のパーソナライズが意味をなしてないって本当ですか?」

A「質問の意図がちょっとわからないが、そのようなことはないよ」

ちょっと確かに質問の意図がわからないのですが、Googleはパーソナライズ検索をやめようとか、数を少なくしようという動きはしていないとのことですし、今後も無いようです。

Q「SearchConsoleのエラーが多すぎるんですが、これってバグじゃないんですか?」

A「頑張ってはいるが、精度は99%くらいだ。もしかしたら誤認の可能性もあるかもしれないし、バグなんじゃないかと思ったらぜひフォーラムに投稿するとか、Googleへ何かしらを使って教えてほしい。」

Googleだって万能じゃない!やっぱり誤った通知もあるようです。しかも、SearchConsoleのレポート(情報)はリアルタイム反映じゃなく、Googleの調査時間を経てやっと反映されます。そのため直したのに!と思っていても時差的な感じで反映されないことも多くあるようです。

エラーが多すぎるからといって放置するのではなく、優先度を決めてちょっとずつ対処をしてほしいとのこと。こんなのおかしい!って思うようなデータがあればぜひGoogleに間違ってたよって送ってあげましょう。

Q「Googleにとって価値があるサイトってどんなサイトですか?」

A「検索品質評価ガイドラインに書いてあるんだけど、長いから割愛するよ。Googleは特定のサイトだけが評価される、という状況を避けようと思っている。ユーザーのいろんな要求に答えられるように。だから、Googleに合わせるんじゃなくて、ユーザーにとって欲しい情報を提供すること、自分のサイトは何を戦略としてどのようなコンテンツで勝負していくのかということ、そういうところを気にしてほしい」

これはずっとSEO女子のサイトでもつじがいい続けていることに近しいような気がするのですが、Googleのためにサイトを作るわけではないのです。なので、このサイトであれば「初心者向けのSEOサイトを探している人に向けてコンテンツを作るんだ!」という戦略に沿ってコンテンツを作ることが、SEO初心者ユーザーにとっては最も価値あるサイトになるのです。Googleもそういうのを大切にしているんですね。

Q「最近アフィリエイトサイトが上がりすぎてるような気がする…」

A「もしもそれがスパムによる上昇ならスパムレポートを送ってほしい」

最近の検索結果を見て確かに…とは思ったのですが、Googleはやっぱりユーザーが望んでいるであろう情報をそこへ表示しています。もしかしたら不正(被リンク買っているとか!)ならば、スパムレポートを送ることできちっとGoogleが対処してくれるみたいです。しかしやっぱりスパムじゃなくてもアフィリエイトサイト上がってるような?むむ、難しい話だ…。

Q「Googleが考えるコンテンツSEOって何?」

A「特に、これがコンテンツSEO!という指標はないよ。ユーザーが求めるものはなんなのか、それをしっかりと理解して、検索しているキーワードやクエリとの関連性を理解して作るコンテンツが大事だ。ユーザーをHappyにするコンテンツ。それがコンテンツSEOじゃないかな。」

先程の「価値あるサイトって?」に似ている部分があると思うんですが、とにかくユーザー資本です。ユーザーが求めるものがすべてなのです。コンテンツを作成する時は、コンテンツSEOを意識するのではなく、「このコンテンツはどうユーザーに役立つのか」「ユーザーはこのサイトにどんなコンテンツを求めるのか」「狙うキーワードで検索するユーザーはどんなコンテンツを求めるのか」を考えて作るのが良いのです。そうすることで、自然とコンテンツSEOは成り立つようですね!

Q「某大手通販サイトが今順位上がっちゃって、小さい通販サイトが困っちゃう…」

A「Googleは多様性を大事にしているよ。だから小さい通販サイトでも勝てる戦略を持ってすれば大丈夫。まずは自分のサイトの見直しからしよう」

Googleは検索結果に多様性、というものを大事にしています。というのも、もちろん大手通販サイトで「早い、安心!」というものを探しているユーザーもいるでしょうか、中には「私は質で求めたいなぁ」って思ってるユーザーもいるはず。そんな時にGoogleは、だったらこっちの通販サイトはどうですか?というのを出せるようにしているのです。
それが多様性。十人十色といいますが、サイトも全くそれなのです。だから、どうしてもタグ面やコンテンツ面で勝っている大手サイトが脚光を浴びがちですが、自分のサイトもしっかりと見直しをすれば良いサイトになり得る要素がたくさんあるのです。

大手サイトが上がっているからうちは上がらない、ではなく、大手サイトでは出せないサービスをうちではやろう!そこを注目してもらおう!というのが一番いいですね。Googleはオリジナリティを大事にしてくれますよ。

Q「表記の揺れで検索結果が変わるので、どっちを使ったらいいか迷います」

A「検索する意図やユーザーの求める理想も異なるだろうから、サイト内で一緒にしないほうがいいね。これはGoogleのエンジニアともしっかりと話すよ」

質問者の方はとってもいい例を出していました。それは「結婚式」「ウエディング」です。
ウエディングの方が検索される回数は多いから使いたいけど、サイト内は神前式をメインとした和風サイトだから結婚式がふさわしい…どうしよう…。という内容でした。

結婚式、と検索するユーザーはどちらかというと神社などで行うような伝統的な式を想定しているでしょうし、ウエディングと検索するユーザーは教会式であったり人前式であったり、白いドレスを着るような式を想定しているでしょう。そこで検索結果が混じってしまうと…うんうん、ユーザー大混乱。もちろんサイト内もそうです。この辺りはGoogleも今後の課題にしてくれるようですよ。
今はサイトの雰囲気やユーザーを大事にして、統一したほうが良いのかもしれませんね。

Q「モバイルフレンドリーのベストプラクティスとは!」

A「使いたい方法を使うのがいいと思うよ。Googleはレスポンシブウェブデザインを推奨しているけど、これは将来的な管理のしやすさだったり、コンテンツの差異をなくすだったり、そういう面で有益だと思うから勧めているだけだしね」

よく、Googleがレスポンシフウェブデザインを推奨しているのはご存知の方も多いと思いますが、別にこれがベスト!というわけではないようです。もちろん、一つのHTMLで対応できちゃうので管理だったりは本当に楽だと思いますが、こうしたい!という要望があれば別にレスポンシブウェブデザインでなくとも、別URLでの配信も全く問題ない、とのこと。
ただし、タグや転送はしっかりと行いユーザーに見やすい、使いやすいサイトにしましょうね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はあんなさん、金谷さんだけでなく、登壇をした3人のスピーカーの方も回答をしてくれて、とっても賑やかなオフィスアワーでした!
Googleがいかにユーザーが求める情報を提供しようとしているのか、それがわかったのではないでしょうか?

Googleも精度は100%ではありません。そこはみなさんからのフィードバックや感想がほしいようです。
また、今回印象的だったのか下記の言葉。

Googleに合わせる必要はない。ユーザーにとって良いコンテンツだと思うのならGoogleが追いつくまで待てばいい。

これは正直鳥肌レベルでかっこよかったです(笑)このように、Googleに合わせるのではない、ユーザーを大事にしてほしい、という思いがひしひしと伝わりました。
ちょっと難しく感じるGoogleさんのお言葉ですが、今回はつじの言葉に置き換えてみました。これを読んでSEOについて少しでもわかる!という内容があれば、このページのコンテンツSEOは大成功、ということでしょうか。みんなHappyを目指せるSEO!いいですね!!

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