先週はGWということでサイトの更新もお休みしていました。中には稼ぎ時だ!という方もいらっしゃったのかもしれませんが、ネットの検索に関しても実はGWなどの連休は稼ぎ時(?)なのかもしれませんね。
さて、つじさんはGW前にとっても興味深い記事を教えていただきました。じっくり読み込んでいたらまぁ、GWが終わっていてびっくりしたのですが、SEOのキーワード選びについての記事です。
参照:https://www.webprofessional.jp/your-guide-to-creating-a-keyword-strategy/
「はぁ、なるほどなぁ、そう言われればそうだよなぁ。」と言うようなことばかりで改めて勉強になったのですが。今回は自分のメモも兼ねて、もっと分かりやすく、初心者向けにまとめてみようと思います。頑張れつじさん!
SEOをするキーワードの選び方
まず、SEOのキーワードを選ぶ時には「なぜSEO対策をしようとおもっているのか」ということを考えないといけません。あなたはそのサイトで何をしたいのでしょうか?どんな目標がありますか?
- ◯◯をしてもらいたい!
例えば、「商品を買ってもらいたい!」「メルマガを購読してもらいたい!」「アプリをダウンロードしてもらいたい!」といった、サイトを見たユーザーにこういうことをしてもらいたい!という目標。これもサイトを運営する目的です。これは「コンバージョン」という目標になります。
- 知ってもらいたい!
例えば「サイト自体をもっと色んな人に読んでもらいたい!」「商品の名前を知ってもらいたい!」「キャンペーンの存在を知ってもらいたい」といった、サイトを見てもらいたいという目標。これもありですね。これは「ブランディング」という目標になります。
この2つの目標は、最終的に達成したい目標の位置が大きく違っています。「コンバージョン」の場合、ユーザーにサイトを見てもらうだけでは意味がありません。ここいいなぁ、この商品欲しいなぁ。買おう!となってもらわないと、目標達成とはいえませんね。
逆に、ブランディングを目標にする場合はたくさんの人にサイトを見てもらわないといけませんから、検索する人がぜんぜん居ないようなキーワードでSEOをしても目標を達成出来るとは思えませんね。年間5回しか検索されないようなマニアック過ぎる検索クエリ(なんてあるのか?)では、5回しかサイトを見てもらえませんから。
このように、どんな目標を達成するためにSEOをするのかによってキーワードの選び方やSEOの仕方は大きく変わってきます。
SEOをする目標が決まった所で、次に考えたいのが「どうしたら目標を達成できて大成功!って思うことにする?」という点です。SEOをするのだから、当然目標達成は検索順位1位でしょ!って思いますか?もちろん、ブランディングを目標としているのならそれもそうなんですが、結局はサイトをクリックしてくれなかったら意味がないですし、コンバージョンを目標にしている人はサイトが1位に表示されて読まれていても、購入してくれる人が増えてくれなかったら意味がないですよね。
このように、【SEO対策=1位達成】というだけではダメなときがあるんです。
ここで「じゃあ何を成功とするか」考える時に大事にしておきたい数値があります。
- 訪問別ページビュー
これはユーザーがそのサイトを訪れた時に、他のページなどを何ページ見てくれているか、ということです。サイトの中をどれだけそのユーザーが見て回ってくれているか、他のページも興味を持ってくれているかなどがわかります。
- 直帰率
これはユーザーがそのページに訪れ、そのまま他のページに行かないで検索結果へ戻ってしまったりする割合です。一概には言えませんが、「欲しい情報無いなぁ」と思ってユーザーが戻ってしまっている可能性も考えられます。
- 平均滞在時間
ユーザーがどれくらいの長さそのページにいたかを表す時間です。直帰率と合わせて考えるのが良いかなと思うのですが、例えば滞在時間も短く直帰率も高ければ、「そもそもサイトを眺めるまでもなく欲しいページじゃなかった」とユーザーが思っている可能性もあります。
- コンバージョンとその率
これはコンバージョンを目標にする人にとって大事な数値となります。もちろん、この数値が目標に直結しますからね。コンバージョンの数だけでなく、その割合を把握しておくことで、ちゃんとユーザーをコンバージョンに導けているか?コンバージョンの良いキーワードが無いだろうか?ということを調査することが出来ます。
目標と、その達成がどこにあるかがわかった所で、実際のキーワードを見ていきましょう!
キーワードを考える時に、まず考えないと行けないのが自分のサイトがどういうサイトなのか、ですね。「美容室」のホームページなのに「ランチ」に関わるワードを選んでいては的外れも良いところです。それよりも「髪型」「イメチェン」「おしゃれ」というようなサイトに合っているワードを連想するようにしましょう。
もし、実際にサイトやビジネスに関わるユーザーの意見を聞く機会があるのならそれは参考にしましょう。お問い合わせで質問をしてくれる、ということは少なくともその事に興味を持って検索をしてきているのですから、自分のサイトにはこういうことを求めてきてくれたんだなー、と把握することも出来ます。
キーワードというのは人の気持を素直に表すので、「検索をする目的」によって選ばれる言葉が違うのです。
例えば、おしゃれに興味があるからヘアアレンジやってみたいけどどうしたらいいだろう?なーんて思っている人は、「ヘアアレンジ 方法」というようなものを検索します。この時、ユーザーには「じゃあ美容室に行こう!」という気持ちはまだありません。
では、美容室に行ってヘアアレンジをしよう、と思っているけどお店を決めていない人はどんな検索をするのでしょうか?「ヘアアレンジ 美容室 レビュー」というように、口コミの良さそうなお店を探すかもしれませんね。
一番コンバージョンに直結しやすいユーザーは「そのお店に行こうと決めている」「その商品を買おうと決めている」ユーザーです。そんなユーザーは検索をする段階ではもうそのお店に行くことを決めているので、お目当てのページが見つかればほぼコンバージョン=予約などに繋がるでしょう。検索をする時は早く予約がしたいでしょうから、「美容室 予約」などと入れるかもしれませんね。
一つ、なんでもかんでも「とにかく無料でやりたい…!」というユーザーの検索なんかもあります。このユーザーは無料でサービスを提供してくれるところを探しているので、コンバージョンに繋がることはまずないでしょう。だってお金払いたくないんだもん!!
このように、「そのキーワードを検索する人はどんなことをするために検索しているんだろう?」という情報のことを検索意図といいます。これはキーワードを選定する上で、さらにはサイトを良くする上でとっても重要です。
ここまで色々見てきましたが、キーワードを決める上で、そのキーワードは実際ユーザーに検索されてるの?ということも気にしておきましょう。いくらコンバージョンに繋がりそうでも、SEOで必死にサイトを上位にしたのに、年間の検索数が少なすぎて全然お客さんが来ない!なーんてことになると損ですよね。
いろいろなツールがありますが、検索ボリュームといって、そのクエリがどれくらいのユーザーに検索をされているか、という数を調べることが出来るツールがあります。このボリュームを調べておくことで、本当にSEOをしてまで狙うべきキーワードなのか?お客さんの入りを見込めるのか?といった情報を調べることが出来ます。
このようにいろいろな情報を加味しながらキーワードを決めた所で、そのキーワードにぴったりなページを作成、または選びます。
さぁ、ここからがSEOの始まりです。キーワードで検索をしてくれたユーザーがこのページを見て、欲しい情報を持ち帰ってくれるか。それを考えてサイト作りをしていきます。
結局SEOとは?
いかがだったでしょうか?つじさんなりにキーワードの選び方を紹介してみましたが、結局SEOとは「そのサイトでユーザーが欲しがっている情報を持ち帰ってもらうこと」だと思うんです。もちろん、自分のサイトで売っている商品を買ってほしくてサイトを立ち上げSEOをするのかもしれませんが、それもお客さんがきっとこんな商品を欲しがっているだろうから使って欲しい!という気持ちが大事ですよね。
SEOはその達成のためのほんの手助けに過ぎません。キーワードの選び方も、ユーザーの気持ちを知るための手段です。SEOをして1位になることばかりに目を向けるのではなく、なぜSEOをやりたいのか、ということを忘れないようにしてください。これが一番の上位表示への近道なんです!