Googleは前々から、サイトを作る人がSEO…つまり検索エンジンでの最適化を行えるように「指南書」とも言えるガイドを作っています。それが今回ご紹介する「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」です。ウェブサイトをお持ちの方は読んだことがあるでしょうか?
このスターターガイドですが、前はPDFでの配信が行われていました。しかし!今回Googleは7年ぶりにこのスターターガイドを更新、作り直しをしたのです!
そしたらなんと、Webページ配信になっている。
これは見やすい、保存しなくていい分楽です。いいぞ…Google…。実際のスターターガイドをぜひ皆さんも読んでみてください……と、言いたいところですが!
よくよく読んでみるとこのスターターガイド、
成長している好調企業の経営者、多数のサイトのウェブマスター、ウェブ代理店の SEO 専門家、検索の仕組みに関心がある DIY の SEO 技術者などを読者として想定しています。
とあります。
おいおい、初心者向けじゃねーじゃねーか。
しかも長い。長いぞGoogle、読むの疲れるよGoogle。
ということで、初心者の為のサイトであるこのSEO女子がもっともっと簡単にこのSEOスターターガイドを紐解いてみます!もっと短く!要点だけを…!
SEOスターターガイド~初心者向け!~
この初心者向けページを読む前に。以下のコンテンツは筆者のつじがスターターガイドを読み進めた上で、必要だろうなと思う部分だけ抜粋して噛み砕いて書いたコンテンツです。ここの記述=Googleの意見ではない、ということはあくまでも覚えておいてください。いいですか、つじが読んで紐解いただけですよ!
基本的に、サイトの最適化というのはGoogleの検索のためではなく、サイトを使ってくれるユーザーのために行うものです。このSEOというのも、多くの人に使ってもらうための手段の一つなんですね。
スターターガイドに書かれていることは実はウェブサイトをお持ちの方はすでに実践していることで、当たり前じゃん!って思うようなことも多いのですが、意外と落とし穴だった~!というような内容もありますし、それを一番効果的に使えていないかもしれません。そんなことを考えながら改めてスターターガイドを見て頂けたらな~と思います。
ちなみに!本物のスターターガイドは印刷、保存、共有はご自由に!ということです!
さて、Googleというのは検索結果の一覧にサイトを載っけるために、世界中のサイトを見に行って、情報を持ち帰って整理して…という作業をしています。つまり、検索結果に表示させるためにはまずGoogleにサイトを見つけてもらわないといけない!ということです。
一番簡単な方法としてGoogleが紹介しているのは「サイトマップの送信」です。サイトマップとは、サイトの中にあるページを一覧化して、検索エンジン向けにしたファイルのことなんですが、SearchConsoleを使ってそれをGoogleに送信するという、最も直接的な手段です。何事も手っ取り早く、ですね!
サイト内にはどうしてもGoogleには見せたくないページがあります。え?そんなページはユーザーには見せられない?いえいえ、そうじゃないです、例えば「管理人がサイトを編集するためにログインするページ」とか。見られてもいいけど、別に見せなくていいですよね。
そんなページは「robots.txt」というクローラーを制御出来るテキストを使って、このページは見なくていいですよ~とクローラーに知らせてあげましょう。見せたくないページは最初から見せない!これが手っ取り早いです。
サイト内で一番大事なのは…そう、コンテンツです!サイトの中身です!
この中身をユーザーが理解出来なかったら意味がありません。でも、それはGoogleも同じです。Googleのクローラーは人間ではないので機械なのですが、極めて優秀な機械です。そのため、ある程度しっかりと概要を伝えてあげたらわかってくれるんです。
なので、ちゃんと人間であるユーザーにも機械であるクローラーにも優しいわかりやすいコンテンツを作ってあげる必要があります。
サイトを作る時に重要なタグですが、実はこのタグを効果的に設置、記述することで人間はもちろん、クローラーもコンテンツが読みやすくなります。そのページのタイトルを付けることで大まかな内容を、descriptionを設置することで求めている情報があるかどうかの判断を、構造化データマークアップをすることで、クローラーにも情報を。
しっかりと伝えることが出来るんです。
サイトを作る時はおさぼりせずに、使っておくと良いタグをしっかりと使ってサイトを作ってあげましょう!
Googleの検索結果って、実は面白い情報がたくさん詰まっています。サイトのレビューがちょっと見れたり、値段がわかったりと、すごいんですよ!その機能をうまいこと使いこなすには、さっきちょっと出てきた構造化データマークアップが必要なんです。
少しだけ勉強をしたら簡単に使うことが出来るので、使用してGoogleの検索結果を上手く使いこなしちゃいましょう。
サイトを作る時に気を付けたいことの一つですが、サイトの構成というのもとても重要です。
一つずつのページは見やすいけど、それぞれのページがどこにあって、どこから繋がっているのか全くわからない!?なんて事になっては、違うページを見たいユーザーが困ってしまいます。機械であるクローラーは特に、不規則な動きには対応しきれません…。
そこで重要になるのがサイト内の整理です。
今見ているページはどんなカテゴリに分類されているのか、どんなページと関連があるのか、TOPページからはどうやって辿ったら見つけることが出来るのか、ユーザーにもクローラーにも目に見える形で示してあげることで、「ああ、今自分はこのカテゴリの●●っていう内容を見てるんだ~」と一瞬で理解してもらえます。
サイトの中を綺麗に作るのももちろんですが、「パンくずリストの設置」「URLの最適化」をすることでそれをすることが出来ます。
パンくずリストとは、そのページがどのようなページを辿ることでたどり着けるページなのかをわかりやすく一列に表したリンクです。これがあることで、ユーザーもクローラーもそのページへどうやってたどり着いたら良いのかがわかります。
意外と見落としがちですが、そのページを象徴する「URL」もサイトをわかりやすく表現する手段です。
「http://exmple.com/1」
と書かれるよりも
「http://exmple.com/seo」
って書かれる方が認識し易いですよね。人に伝えるときも、「いーえっくすぴーえる……」って伝えるより「いぐざんぷるどっとこむ!」と伝えたほうが断然伝わりやすい!
URLを決める時は、伝わりやすくてわかりやすいものにしておくと良いでしょう。
このガイドの中で一番重要だと思うのがこれです。
タグよりも、URLよりも、ユーザーは何よりサイトの中のコンテンツを見ます。そのため、まずユーザーが「おもしろい!」「良い!」「わかりやすい!」と思ってもらえるようなコンテンツを作る必要があります。
ユーザーが「良い!」と思うコンテンツを作りには、まず世の中のユーザーがどういうコンテンツを求めているのか知る必要があります。しかも、それがどんなユーザーなのか知る必要があります。
お菓子のレシピサイトを作ろうとしているのに、株を検索するユーザーの意図を紐解いても意味がありません。
お菓子のレシピを書こうとしているのに、お菓子を買おうとしているユーザーの意図を紐解いても、やっぱりちょっと違います。
自分が作ろうとしているサイトにはどんなユーザーに来てほしいのか。そのユーザーはどんなコンテンツを読みたがっているのか。面白いほうがいいの?専門的な方がいい?もっと速く情報を公開するべき?などなど…サイトにくるユーザーを考えてコンテンツを作りましょう。
このように、ユーザーが「良い!」と思うコンテンツがあるサイトは絶対に流行ります。紹介したくなったりTwitterでツイートしたくなったりして、口コミが広まり人が集まり…リンクも人気も検索も増えていき……と、良いことずくめなのです。
リンク、というのは内部リンクも外部リンクも変わらず「ページ同士を繋げる」ための手段です。その繋がる部分にはもちろんテキストが使われるのですが、このテキストをわかりやすくしておくのは効果的なんです。
例えば、ページにいきなり「こっちへどうぞ」というリンクがあっても……クリックしないですよね?
だって何が待ち受けているかわかりません…なんかホラーみたい…。
ですが、「SEOの勉強がしたい人向けサイト」というリンクならばどうでしょうか?SEOを勉強したい!と思っているユーザーはクリックしたくなりますよね!
ユーザーだけでなく、クローラーもこれは同じです。この先には何が待ち受けているのか、事前に分かったほうが理解も早いのです。
ですが、リンクは貼ればいいってもんじゃありません。
リンクというのはGoogleにとって「評価をわたしたいと思うほど良いサイトです」というような印になります。その為、全くそう思っていないサイトへ向けて何も対策しないでリンクを貼ってしまうと、自分がそのサイトを評価している、と勘違いされてしまいます。
世の中悪い人もいるので、例えばコメント欄を使って自分のサイトをさも良いように紹介して宣伝してくる悪徳な人もいます。このような行為をスパムというのですが、これは防いでおきたいですよね。そのために、評価をわたしたくないリンクにはnofollowという指標を付けることが出来ます。これをつければ、Googleは「このサイトへは評価をわたしたくないんだな~」と理解してくれます。
サイトの中で使えるコンテンツは何もテキストだけではありません。最近のサイトは画像も多いですよね!
この画像も効果的に使うことでとっても良いサイトを作ることが出来ます。しかし、機械はちょっと画像が苦手です。それはクローラーも同じで、内容を理解できなかったりたまに表示することが出来ない場合があるんです。
そんな時のために、画像はわかりやすいファイル名を付けてあげましょう。また、altという属性を付けることでその画像の内容を説明することが出来ます。あんまり長いと読む気もなくなっちゃいますし、分かり辛いので、短く簡潔に分かりやすい説明をつけておいてあげましょう。
近年ではスマホが普及して、ほとんどの検索はスマホからされているのだとか。まだまだパソコンも使われていますが、スマホでサイトを見る人が多くなっているのは確かです。そこで、サイトもスマホで見た時に見やすくしておくことが重要になります。
スマホで検索したユーザーが、パソコンで見たサイトと同じ情報を見やすく受け取ることが出来るように、スマホサイトも工夫をして作っておきましょう!
サイトを作ったら自慢したく……いえ、いろんな人に使ってもらいたい!と思いますよね?
Googleもそれはよく理解してくれているので、宣伝をする方法を教えてくれています。
例えばブログでの更新を知らせること。他にも会社の名刺に書いたらどうですか?とか、Twitterで広めてみたら?とか、マイビジネスに登録してみて!とか、色々な方法を紹介してくれています。
ですが、やり過ぎは厳禁!更新したからと言って一時間に一回ずつブログを更新していたら購読しているユーザーも鬱陶しく思っちゃいます。何事も適度に、そして重要なことを簡潔に、です!
ここまででサイトは効果的に作成、公開が出来ましたが、サイトを作って公開したら終わり~!ではないですよね!
サイトは使ってもらってこそ、見てもらってこそ作りがいもありますし、意味があります。そこで重要になるのがサイトの解析です。
果たしてサイトはユーザーの役に立っているの?そもそも見に来てくれてるのかな?
そんな疑問を解決するために、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsを使ってサイトがどうなっているかを解析、分析しましょう!
Googleが公開してくれているこれらのサイトは、サイトの問題点も見つけてくれます。そこを直して、よりユーザーに愛される素敵なサイトを作って育てていきましょう!
サイトはユーザーのため!
スタータガイドはざっとこんな感じのことが書いてあります。長かったですね!
ここまで読んでもらうと気付くと思うのですが、基本的にはユーザーとクローラーのために、こういうことをしてあげましょう、というような内容がほとんどです。もちろん、私がそう受け取ったのでそう書いてるだけなのですが☆
ですが、Googleの検索結果もやっぱりユーザーに気持ちよく使ってもらうためにあります。その一覧に載せるサイトなので、やっぱりユーザーに使いやすいサイトが良いとGoogleも思いますよね。そのため、Googleもユーザーも、ユーザーに優しいサイトが好きなのです。SEOというのは、ユーザーを思いやれる優しさが一番大事なのかもしれませんね。
ちょっと良いこと言った気がする!
最後にどうでもいいことを書いておきますが。スターターガイドを読むと、どうにもGoogleが提供しているツールの宣伝がいっぱいしてある気がしてなりません。だってGoogleが提供している無料ツールがいっぱい散りばめられてるんですよ…。
とはいえ、全部が無料なのは嬉しいことですね。Google Analyticsだけはリンクがされていませんでしたが…これもまた便利なツールなのでぜひ使ってみてくださいね~(結局宣伝)